IR23 マッサージ屋のJOYの彼氏は至急連絡を」のつづき

チェンマイは平和過ぎたので夜も1人でフラフラ散歩、
0時を過ぎてやっと宿に帰ろうとちょっと暗い道を歩いていた時だった。




トントン



後ろから肩を叩かれてゆっくり振り返る 













…ジャックスパロウ








一瞬で殺される覚悟をしてしまうほどの迫力 !
何故こんなところにジャックスパロウがいるんだ!!!








ジャック「パーディーしてるから一緒にどう?」

「…NO」

ジャック「WHY?」

「…100%デンジャラス」

ジャック「NOデンジャラス^^」




… 




ジャックスパロウのパーティーって一体、
まさかオーランドブルームもいるんじゃ。









ちょっとした興味から断りきれず、 状況が理解できないままジャックスパロウの秘密基地へ連行された。




怖い…どうしよう。





「ねぇ、ジャックスパロウ知ってるよね?あなためっちゃ似ててクールだね!イイネかっこいいね!」

ジャック「ふふ、サンキュー( ´▽`)」







よしよし、喜んでる これで何とか大丈夫だろう








革製品店?



ジャックは革細工職人で、 彼の言っているパーティーとは店の中でボブディランを聞きながら強いお酒を飲んでゆったり語り合うというものだった。 




仲間が2人、
ブーツカットロン毛さんと、 刈り上げデニムベストさん


刈り上げデニムベストは酔っ払って悪ノリし過ぎてジャックに怒られて途中帰宅した。バイクに乗って帰っていった。危なすぎる…





「お店何時までやってるの?今も営業時間なの?」

ジャック「特に決めてないよ、欲しいのあったら買っていいよ」

「明日はお店何時から?」

ジャック「目が覚めたらだよ」

「いつお仕事休みなの?」

ジャック「疲れたらだよ」




いくらでも会話できるし、 いくら会話しても深まらない気がした。
これが本物のヒッピーなのか!




タイに関する質問するたびに、悩んで答えた後 「でも僕は普通の人とちょっと違うから間違ってたらごめんね。」 って言ってたから 自意識ありヒッピータイプ






ジャック達は会話のない時間も楽しんでいるようだったけど、
私は何か落ち着かなかったから、ぐちゃぐちゃだった棚の革小物を並べ直してあげた。



「このほうがお客さん見やすいと思うんだけどどう?」

ジャック「サンキュー」



ジャックは穏やかだった。全然怖くない。余裕があってかっこいいし、作る革製品はどれも素敵だった。おしゃれ〜



よし決めた、この人をものづくりの師匠という事にして色々教えてもらっちゃおう!



ジャック師匠「僕の作るものの材料は全部タイのものなんだよ」


私「え!そうなの?この素敵な石のボタンもタイで取れるの?」


ジャック「それはネパールのだよ☺︎」









ジャック師匠「僕の作るものは全部オリジナルなんだよ、全部自分で考えてるんだよ☺︎」











お前自身がジャックスパロウのパクリという矛盾!!




師匠は時々筋の通ってない所があった。けど、ま、それもゆるくて素敵だったかも☺︎





IR25 外見と営業スタイルの差から生まれる魅力」につづく