India6 「hey! hey! お前はこの中入れないぜ!」」のつづき

6番ゲート到着!


そこちいたのは…
育ちの良さそうな背の高いイケメンと




タイのムエタイにいそうな感じの気の短そうな顔のムエタイ



さあ、どっちに話かける? 






もちろんイケメン〜
何か余裕があって皆に優しそうな感じ。




ハロー私困ってるの。
---どうしたんだい?
あのね、あのね、
---うんうん、OKOK、大丈夫だよ。そうなんだね。



やはり優しく話を聞いてくれるイケメン。やったーやっとちゃんと話聞いてくれる人に会えた〜




---じゃあさ、あいつに相談してみて。





え、結局ムエタイか。






あのさ、
---NO!
聞いてよ、
---嫌だ。
中に入りたいんだけど!
---ムリだ。
両替したいの!
---シャトルバスはタダ!
それは知ってるんだけどさ、
---バスは無料だ!!!!
だから、それは知ってるってば!


---バスは無料!!!!!!!FREE BUS!!!!!!
 






---見ろ、FREE BUSだ!!!!!!!





私の持ってた予約表取り上げ、FREE BUSと書いて強めに渡された。

今にも強烈なキックをかましてきそうなムエタイに少し怯んだ瞬間、他に困ってる感じの人がやって来てムエタイに相談し始めた。



みんなムエタイに頼ってる感じ。忙しい人だったのか。それにしても皆して私のことたらい回しにしやがって、日本だったらたらい回しにされたという事だけでクレーム言ってもいいんだぞ、知らないのかインドめ。「たらい回し=クレームの危険」だ、メモしろや、覚えときやがれ。





…まぁ、
最初から薄々気づいてたけど、完全に悪いのは私。ワガママ言って困った人だわ〜




バイバイ。



イケメンに別れを告げてしょんぼり6番ゲートを去る…




「ちょっと待てよ!」




その時ムエタイ改めインドのキムタクが私を呼び止めた。




ムエタイはテキパキと両替商を呼んできて、状況を説明。両替商の偉い感じのおじさんは私に、「代わりに空港の中で両替してきてあげるから、パスポートと両替するお金を出しなさい」と言った。





30分前の私だったら、見ず知らずのインド人にパスポートとお金を渡すなんて絶対出来なかっただろう。



今は完全に理解している。
ちゃんと働いてるのがインド人、
その人達を困らせてるのが私。



本当にごめんなさい。



両替を待つ間、6番ゲートで申し訳なさそうにしている私は、廊下に立たされた小学生のようだったのだろう。



「心配しなくても大丈夫だよ。
インドは暑いもんね、喉が渇くのは仕方ないよ。」



インドのキムタクは日本のキムタクに張り合えるぐらいキムタクだった。



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