第二話 茨城空港」のつづき

飛行機で爆睡していた店長の目を覚ましたのは謎の中国体操でありました。

よくわからないけど、機内で謎の体操をさせられた気がしますが、寝ぼけていてよく覚えていないので、思い返しても余計に良く分かりません。


さー上海に到着です!


わーい、いきなり一人旅の日本人と友達になっちゃったー
なんか海外慣れてないから色々不安らしーよー

「大丈夫大丈夫、とりあえず水道の水だけ飲まないほうがいいよー」


優しい店長は的確なアドバイスをして、
彼とさよならしました。



旅慣れてる感たっぷりかもし出して本日の宿を目指す店長…。

予約したはずの大きなホテル…。

始めての出張だから奮発した立派なホテル…。

中国の安宿にびびって、予約したかっこいいホテル…。


なーーーーーーーーーーーーーい





店長はホテルまでの、地図を持っていた。
地図を印刷しようとする行動は素敵だったけど、
良く見たら、印刷がぼやけすぎてて地図上の文字が何も読めなかった。




ひゃーーーーーーどこーーここどこーーーーーーーー


よし!文字が読めないなら、地図の雰囲気で見るしかない!
店長は歩道橋に上り、上から街の全体図と地図を照らし合わそうとした。


よし!全然わからん!
しかも歩道橋がやたらにゆれる。中国の設計!大丈夫なのこの歩道橋。


歩道橋を降りた店長は、誰かに道をたずねる作戦にでた。

いつもなら一番最初に使う作戦だがしかし、今回はここまでよく人に頼らずに頑張った。
だってここは中国上海。
都会だし中国だし、なんとなく話かけずらい人達が多い気がした。



でも、ついにやってきた!
ついに上海人に話しかける時がやってきたのだ!
わー楽しみ。誰に話しかけよーかな




よーし、まず店長のターゲットになったのは、

「頭のよさそうなメガネをかけた子供」




絶対大丈夫。
子供は素直。頭の良い子供。メガネかけてる。
好きな教科は地理です。って顔してる。

「あのー、このホテルどこかわかりますか?」
「わかりません。」


頭がいいからか、即答されたよ。
一般人の私から見たら、ちょっとも考えてくれなかったんじゃないかと疑ってしまうくらいの即答だったよ。
頭が良すぎて考えるスピードがはやいんだね。



はい次、大丈夫なやつ発見。

「ピザの配達屋のおっちゃん」

はい大丈夫。
配達のおじさん。このみち20年って雰囲気。
道に詳しい。よっしゃー


「このホテルの場所教えてくださいなー」

「知らんな。」



どひゃーーーーーーーーーーーーー
ふざけんな、アンタが道に詳しいことは、その制服と後ろに積んでるピザでバレてるっていうのに、まぢで不親切。


ちくしょーーーー
日が暮れてきたぜ。


どうなる店長の上海出張…!!!
    

第四話 王様の接客」につづく