というわけで、私はおもち王国の運営を手伝う事になった。


子供に渡すお菓子を袋に詰めたり、ゲームの小道具を準備したり、皆バタバタバタバタ~



そして衝撃の任務を任された!
メイジロウの着ぐるみを貸してもらいにいく任務~



メイジロウとは、明治大学の人気マスコットキャラクターである。



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きゃー可愛い♡

いつもメイジロウは人気者!
学校の中にメイジロウがいると、それなりに写メとか撮られちゃうような存在~



が、
このゼミの行事で貸し出して貰える程のゆるさ…
私が4年間キャーキャー言っていたメイジロウの中には一体どんな学生が入っていたのだろうか。




っつーわけで、メイジロウの着ぐるみを貸してもらう為に、我々は明大生があんまり出入りする事のない明治大学の建物に入った。(いっぱい建物あるのだ)



感じの良い気さくな事務のおばさん。
メイジロウの秘密をペラペラとしゃべってゆく。


メイジロウは二体あるとか、見分け方がどーのこーのとか、いろいろいろいろ~



うーん、しまった。ちゃんと話覚えておけば大学の後輩にメイジロウの秘密教えてあげられたのにね。



でも何か、
サンタクロースが親だったって知った時と同じようなショックに陥って、メイジロウ情報があんまり聞き取れなかった。



だって、いつも可愛らしくトコトコ歩いて、手降ってくれるメイジロウがこんな木の箱にはいってるんだもん



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わーん、動かない着ぐるみって何か怖い。




それに、地下一階、ドアがたくさん並んだ廊下を通って、地上にメイジロウの箱を運び出す間ずっと物凄く気味が悪かった。




地下一階メイジロウ置き場の部屋は何か薄暗くてさみしげで、まるで…



「何かここ霊安室みたいだね。」



1人が皆が思ってた事を代表して言葉にしてしまった。





「そうなんですよ!この建物むかしは病院だったんで、ここ霊安室で正解です~!」



相変わらずお喋りな事務のおばさんは、またもや聞きたくない情報をペラペラと話してくれた。



見事に安い漫画っぽい展開~